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(参考)研究力分析指標プロジェクト報告書

更新日:2018年05月09日更新

(報告)特別研究促進費「研究力分析指標プロジェクト」報告書(2016-2017年度)

研究力を測る指標(分野別・大学機能別)の抽出と大学の研究力の可視化に関する基礎的研究

1.研究の目的・必要性(2016年5月)
 第5期科学技術基本計画(平成28年1月22日閣議決定)の策定を受け、研究力・活動状況に係る指標について、より詳細な関係指標としてどのようなものがあるか、また、それらの関係性の分析、ならびに、その適切な運用をどのように期すのかが喫緊の課題となっている。

 昨今、様々な世界大学ランキングがあるが、その「順位」については、それぞれの分析方法や分析機関によって大きく変動し得るため、研究力を測る指標としては妥当性に問題がある。一方、大学ランキングに用いられている数多くの定量的指標については、その数値・内容を十分に理解・判断したうえで使用すれば、大学・研究機関の研究力を測るひとつのベンチマークとなりうると考えられる。各大学の個性・特色に応じた機能強化が求められる中、大学・研究機関の研究力・活動状況に係る指標の抽出・選択及びそれらの関係性の分析は重要な課題となっている。

 国際的には、例えば英国において、世界大学ランキングのような「順位」による研究分析ではなく、国家の効率的な資金配分の観点から研究力評価体制の確立(REF、Research Excellence Framework)がなされるとともに、大学が自ら研究力を分析し自己改革につなげるための指標群の提案がなされている。

 本調査研究では、大学運営や評価の観点に加え、研究分野の違いや、大学の機能別分化・規模などの個性や特色ごとに、科学計量学の専門家や、IR(Institutional research)の実践者、多変量統計解析の専門家によって、統計学的に適切な指標の絞り込みを行うとともに、研究分野別に、また、大学の機能別分化・規模などの個性・特色ごとに、適切な指標をもってそれぞれの大学が独自に経年的なベンチマークとして研究力の分析を行うことができる方策を検討する。

 各種の評価をめぐって研究現場に対する過剰なプレッシャーがある中、本調査研究により研究指標の絞り込み及びそれらの関係性の分析を行い定型化・共有化することで、研究現場の負担の軽減にもつながり、研究時間の確保など、研究力強化に正のフィードバックが期待できる。


2.研究組織
 研究代表者  小泉 周 (自然科学研究機構・新分野創成センター・特任教授)
  研究組織は、科学計量学、データ分析、研究力分析の専門家等を中心に構成し、大学改革支援・学位授与機構の研究者等との連携を図る。

 小泉 周 (自然科学研究機構 研究力強化推進本部 特任教授)
 調 麻佐志 (東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院 教授)
 清家 弘史 (東北大学 研究推進・支援機構 准教授)
 鳥谷 真佐子(慶應義塾大学大学システムデザイン・マネジメント研究科 特任講師)
 後藤 真 (人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 准教授)
 川本 思心 (北海道大学 准教授)

3.参考
 科学技術・学術審議会 学術分科会(第62回) 配付資料 より
 資料3-5 学術研究の研究力・活動状況を測る指標の在り方について(案)

「研究力分析指標プロジェクト」(2016-2017年度)報告書

分析結果データ集

科学研究費助成事業・特別研究促進費((2)016-2017年度)「研究力を測る指標(分野別・大学機能別)の抽出と大学の研究力の可視化に関する基礎的研究」で行われた分析の結果 データ集です。

主要指標ならびに「厚み」指標データ
 1.分野別(総合、ASJC27分野)データ
 2.大学別データ
 3.科研費採択件数・採択金額 大学別データ

キックオフシンポジウム(2016年10月)配布資料

報告会資料(2017年6月)

科学研究費部会 報告

その他

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