MIRAI-DX

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URA試行的個人参加募集

更新日:2022年12月06日更新

(募集)MIRAIDX(Portalサイトのみ)RUC以外の大学等に所属するURAの皆様の試行的個人参加について

MIRAI-DXは、分野や機関の枠をこえた新たな共同研究を生むため、URAが協働するDXプラットフォームです。研究大学コンソーシアム36大学に所属する研究者の公開情報を横断的に共有するなどし、URA同志が連携することで、新たな共同研究チームを提案します。現在、様々な取り組みを試行しようとしている段階です。

MIRAIプロジェクト
https://www.ruconsortium.jp/mirai-dx/index.html

本取り組みに賛同し、分野や機関の枠をこえた研究連携を図る取り組みを実施するため、一緒にMIRAI-DXプラットフォームを深化させていく試行的な取り組みに積極的に加わっていただける、研究大学コンソーシアム参画機関外からのURAの参加をうけつけたいと思います。

対象となるのは、研究支援業務を行っている全国の大学等に所属するURAまたはURA類似職の方となります。もっぱら研究を主たる業務とする研究者は対象となりません。また、日常的に研究支援業務にかかわっていない学生等も対象ではありません。参加費用は無料です。

RUC以外のURAに参加いただくのは、MIRAIDXのうち、Portalサイトへのアクセス(研究者の公開情報をもととした検索が可能)と、 MIRAIDX Slackへのアクセス(許可されたチャネルのみ)となります。

特に期待しているのは

  • Portalサイトに掲載されている横断的な情報を活用した、あらたなマッチング手法の提案・開発
  • MIRAIDXをもととしたマッチングの企画

などを、RUCメンバー大学のURAとともに協働して行うことです。

なお、参加していただく場合には、上記目的以外の利用については固く禁じられており、研究者情報の取り扱いに関する誓約書、ならびに、利用規約に同意いただくこととなりますので、ご承知おきください。(下記フォームで申請していただき、こちらで申請内容等確認。確認の上で、登録にむけての書類の確認・手続きについて、ご案内いたします。)。具体的には、研究者評価や組織のベンチマーキングの目的での使用は認められておりません。

申請フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc6aKiatmptXzx77CqOfZxdFTN5u9gyDvA3VsDeaKy3iLxQQQ/viewform?usp=sf_link<外部リンク>

募集期間:2022年12月6日~2022年12月28日

詳細は、miraidx@nins.jpまで。


(参考)
〇RUCのURAが可能なこと
 Portalサイトへのアクセス(研究者の公開情報をもととした検索が可能)
 Backendへのアクセス(より広範な情報検索・論文書誌情報等の分析と、URA同志のコミュニケーションが可能)
 MIRAIDX Slackへのアクセス

〇RUC以外のURAが可能なこと(←今回の募集はこちら)
 Portalサイトへのアクセス(研究者の公開情報をもととした検索が可能)
 MIRAIDX Slackへのアクセス(許可されたチャネルのみ)

研究大学コンソーアム(RUC)に限らず全国の大学のURAがMIRAIDX Pureを 活用してRUC大学の研究者との共同研究開始を後押しする方法

MIRAI-DX Pureのシステム(web型データベース)にはRUCに属する全大学の研究者5万人超の過去5年の全論文(Scopus掲載)、全科研費課題及びプレスリリースの情報が、各研究者の「プロファイル」に紐づけられて収載されています。キーワード(コンセプト・サーチ含む)や人名によりそれらの情報に横断検索をかけることができ、さらに検索で見つかった研究者の研究興味を特徴付けるキーワードセット(フィンガープリント)や、それに基づく「関連研究者」の情報、研究者の論文共著ネットワークも表示できます。

MIRAI-DXプロジェクトの根幹は、それが研究成果のデータベースの提供に留まるのでなく、登録された各研究者(プロファイル)に必ず所属大学のURAを随伴(伴走)させる仕組みです。研究内容的には有益なマッチングに思えたとしても、各研究者はその時点での様々な事情があり、研究興味の指向性やスタイル、現有の資源(時間、資金、人材)なども含めた調整を考える必要があります。マッチングが実現可能かどうか、またその過程で別のマッチングを見出す可能性の模索まで含めて、URAは力を発揮し得る重要な役割を担います。特に異分野の研究者同士においては、価値観、時間スケール、使用言語のギャップをうまく取り持つことで初めて独自性の高い共同研究が実現できる様子は、国際協力にも似て、超える困難が大きいほど意義深いゴールも期待できます。MIRAI-DXプロジェクトはこの狙いのもとで日本のURAの価値の確立を試みる試みです。URAがMIRAI-DX Pureシステムを活用するイメージを明確化する目的で以下に二つのシナリオを示します。

  • シナリオ1
    • A大学のa先生は若年性の糖尿病の専門家(医者)だが、その発症メカニズムを詳しく調べるうちに、自分には経験もない「マウスでの実験」が必要、との考えに至った。同じ大学には若年性糖尿病の研究をマウスでやれる人はいない。
    • a先生はB大学に若年性糖尿病で高名なb先生が居るのを知っていたが、b先生の論文にはマウスの実験を含むものは無いか、あったとしても大物すぎて近づき難い。
    • そこでA大学のURAであるxx氏がb先生をMIRAI-DX Pureで検索したところ、b先生の共著者ネットワーク図(「マップ」タブ)と、共著者名のリスト(「プロファイル」タブ)が容易に得られた。
    • b先生の共著者を一人ずつ見てゆくと、若年性糖尿病モデルマウスを扱う若手のc先生が見つかった。a先生の馴染みの臨床医の学会ではc先生に直接出会う術はなかった。
    • そこでURAのxx氏は、c先生の「プロファイル」にある 連絡 というボタンを押してc先生の所属するC大学のURAに連絡を取り、a先生とc先生のzoom相談をセットアップするに至った。
  • シナリオ2
    • 光学分野が強いD大学のd先生は最近、従来型のW1顕微鏡を改良してW2顕微鏡を開発し、これまで観測が困難だったX物質の微細構造を見ることに成功した。丁度「新技術による固体物性解明の新局面」というテーマの大型グラントが公募されたので、W2顕微鏡をX物質以外の構造解明にも使えないかと考えていた。
    • そこでD大学のURAであるyy氏は、MIRAI-DX portalで「W1顕微鏡 and 微細構造」で検索したところ、実はW1顕微鏡は、先生すら知らなかった多様な物質(K, L, Wなど)の構造解明に使われていることを示す論文や科研費課題に気づいた。それらの物質はd先生の馴染みの学会で話題に上ることはなかった。そこでd先生は改良型のW2顕微鏡を使えば、KやLやWの構造分析に大きな進展を見出せる可能性に気づき、URAのyy氏の取次でそれらを扱う研究者との相談を開始して議論を進め、公募中のグラントに魅力的な研究計画で応募した。