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研究大学コンソーシアムシンポジウム(第2回)(2018年10月25日開催)
研究大学コンソーシアムシンポジウム(第1回)(2017年12月6日開催)

実施報告

印刷用ページを表示する更新日:2018年11月21日更新 <外部リンク>

第2回研究大学コンソーシアムシンポジウムを開催

 今回は、RUCのこれまでの取組ならびにその取組の国際化、研究IRの利活用などの好事例の横展開を目的として「第2回研究大学コンソーシアムシンポジウム   研究大学の戦略立案について~国際化と研究IRを例として~」を10月25日、東京国際交流館(江東区)で開催しました。
なお今回のシンポジウムは、文部科学省の「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」との共催として開催されました。

 シンポジウムの開催にあたり、はじめにRUC全体会議議長を務める山本進一氏より開会の挨拶が行われました。山本議長は、これまでのRUCの取組と参画機関での好事例とともに、今回共催となったWPIでの好事例を横展開することで、わが国の研究大学群の研究力強化の促進に結びつけていく重要性などについて述べました。 

 午前の部は、WPI研究拠点をはじめとした各機関の国際化に関する取組が紹介されました。

 はじめに日本学術振興会(JSPS)学術システム研究センター顧問でWPIアカデミー・ディレクターの黒木登志夫氏より趣旨説明が行われ、続いて基調講演として、前沖縄科学技術大学院大学(OIST)副学長の久保真季氏より「国際的人材循環のための環境整備」と題して講演。OISTが特別な大学ではなく、その取組はどの大学・研究機関でも横展開できるものであることを、具体的な事例を通じて紹介がありました。 

 続いて、「外国人研究者の受け入れ環境整備について」というテーマのもと、WPIや外国人研究者の受入環境整備を進めている大学・研究機関より、好事例の紹介が行われました。

 好事例の紹介は、WPI-Kavli IPMU(東京大学)の春山富義副機構長・事務部門長による「カブリ数物連携宇宙研究機構の”国際化”」について、WPI-MANA(物質・材料研究機構)の中山知信副拠点長・事務部門長による「国際ナノアーキテクトニクス研究拠点若手国際研究センター」について、WPI-iCeMS(京都大学)のダニエル・パックウッド講師・PIによる「My Japan experience」について、筑波大学の木越英夫副学長・理事による「筑波大学における外国人研究者の受入れ環境等」について、自然科学研究機構(NINS)国立天文台の蓮尾隆一国際連携室長による「国立天文台に於ける国際化&外国人サポートの取り組み」について、行われました。

 紹介の後行われたディスカッションでは、京都大学の今羽右左デイヴィッド甫国際広報室長がファシリテーターを担当し、好事例における共通点である外国人研究者を受け入れるために必要な組織のあり方や支援などについて議論がなされました。特に事務組織の国際化などについては、育成とともに給与などの処遇面について、現在よりも改善していくことの重要性などが議論されました。

パネルディスカッション(午前)の様子
    午前の部のパネルディスカッションの様子

 午後の部は、RUC及びその構成機関の取組が紹介されました。

 はじめに自然科学研究機構(NINS)の小泉周特任教授から趣旨説明が行われ、続いて「研究大学コンソーシアムの活動について」と題して、山本進一RUC全体会議議長がRUC全体の取組とともに、RUCで取り組んでいる各タスクフォース(TF)で行われてきた議論について、各TFの座長からの説明も交えて紹介が行われました。特にリサーチ・アドミニストレーター(URA)人材を議論の中心においた「高度専門人材・研究環境支援人材の活用に関するTF」については、研究大学群におけるURAの共通認識やURAの内在化を進める上での財政的基盤とポジションの確保、スキルの標準化などの議論について論点毎に紹介されました。

 続いて基調講演として、東京農工大学の三沢和彦大学院工学研究院長が「IRに基づく研究大学の戦略立案について」と題して講演。同大学研究院における分野協働、総合化・システム化の試みや全学におけるチームリーダー・プログラムディレクター制、教育組織改編とカリキュラム改革などの事例について紹介がありました。

 好事例の紹介では、「IRに基づく研究大学の戦略立案について」というテーマのもと、東京工業大学の桑田薫副学長、電気通信大学の中野和司理事(研究・国際戦略担当)、神戸大学の品田裕副学長、九州大学の荒殿誠理事・副学長・IR室長から、それぞれのIRを利活用した研究力強化促進を含めた大学経営の推進やIR組織化、人材確保・育成などについて事例の紹介がありました。

 その後のディスカッションでは、自然科学研究機構の小泉周特任教授がファシリテーターを担当。紹介された好事例以外の課題として、IR人材はIR専任ではなく、広報やURAなどと兼務であることが多く、業務負担が大きい点や、財務や研究、教育など大学・研究機関内でも取り扱うデータが多種多様であるため、IRの専任者1人で何でも分析し戦略を立案できる訳ではない点などについて議論がなされました。さらに、IRから大学のマネジメントに至る道筋においてよく論じられる企業視点については通用しない点があること、特に我が国の大学における「IR=マネジメント」の取組は始まったばかりであり、多くの失敗を重ねながら作り上げて行く必要があること、その意味で今回のシンポジウムのような場で好事例や課題を広く共有することが重要であることなどが議論されました。

パネルディスカッション(午後)の様子
    午後の部のパネルディスカッションの様子

 午後の部の休憩後には、磯谷桂介文部科学省研究振興局長の挨拶が行われ、その後、同省研究振興局学術研究助成課の梶山正司課長から「研究大学強化促進事業-EBPMの試行的実践を通じて-」について、同省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課大学技術移転推進室の村瀬剛太室長から「リサーチ・アドミニストレーターの質保証に資する認定制度の導入に向けた論点整理について」について、また、同省研究振興局基礎研究振興課基礎研究推進室の金子忠利室長から「基礎研究力の強化について~WPI事業、戦略的創造研究推進事業の概算要求の内容を中心に~」について、話題提供が行われました。 

 閉会の挨拶では、RUC全体会議の山本進一議長が登壇。今回のシンポジウムはWPIとRUC、それぞれの取組において好事例を広く展開するとともにディスカッションにおいて課題点なども出てきたこと。その課題を好事例とともに共有化することで、課題解決の好事例を生み出し、引いてはわが国の研究大学群の研究力強化促進に寄与していくことの重要性などが述べられました。 

 RUCでは、今回のシンポジウムで共有された多くの好事例を各大学において活かしていただくとともに、今後も我が国における研究大学群のさらなる研究力強化促進や、国際化が急激に進む環境下における国際連携の促進、世界における我が国の研究大学群のイニシアティブ発揮の環境作り等に貢献してまいりたいと考えております。

ポスターセッションの様子
    RUC構成機関によるポスターセッションの様子

資料

1.基調講演(午前)
 「国際的人材循環のための環境整備」(前・沖縄科学技術大学院大学副学長 久保 真季) [PDFファイル/1.72MB]
​2.好事例等紹介(午前)
【テーマ:「外国人研究者の受け入れ環境整備について」】
 WPI-Kavli IPMU副機構長/事務部門長 春山 富義 [PDFファイル/13.94MB]
 WPI-MANA副拠点長/事務部門長 中山 知信 [PDFファイル/2.64MB]
 WPI-iCeMS 講師/PI ダニエル・パックウッド [PDFファイル/756KB]
 筑波大学副学長・理事 木越 英夫 [PDFファイル/3.44MB]
 自然科学研究機構 国立天文台 国際連携室長 蓮尾 隆一 [PDFファイル/4.75MB]
3.研究大学コンソーシアムの活動について
 研究大学コンソーシアム全体会議議長 山本 進一及び各タスクフォース座長等 [PDFファイル/1.19MB]
4.基調講演(午後)
 「IRに基づく研究大学の戦略立案について」(東京農工大学大学院工学研究院長 三沢 和彦) [PDFファイル/18.2MB]
​5.好事例等紹介(午後)
​【テーマ:「IRに基づく研究大学の戦略立案について」】
 東京工業大学副学長 桑田 薫 [PDFファイル/2.19MB]
 電気通信大学理事 中野 和司 [PDFファイル/2.74MB]
 神戸大学副学長 品田 裕 [PDFファイル/1.42MB]
 九州大学理事・副学長 荒殿 誠 [PDFファイル/2.88MB]
​6.研究力強化に関する講演
 「研究大学強化促進事業 ―EBPMの試行的実践を通じて―」(文部科学省研究振興局学術研究助成課長 梶山 正司) [PDFファイル/1.26MB]
 「リサーチ・アドミニストレーターの質保証に資する認定制度の導入に向けた論点整理について」(文部科学省科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課 大学技術移転推進室長 村瀬 剛太) [PDFファイル/3.8MB]
 「基礎研究力の強化について ~WPI事業、戦略的創造研究推進事業の概算要求の内容を中心に~」(文部科学省研究振興局 基礎研究振興課基礎研究推進室長 金子 忠利) [PDFファイル/3.4MB]

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